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照明と行動の関係性とは?【オフィスデザインコラム】

オフィスデザインや空間デザインを考える際の要素の一つとして照明があります。一般的にオフィスの執務室では室内全体を均一な明るさにする全体照明が用いられていて、レストランなどではペンダント照明などを使った不均一な照明が用いられています。では、室内で行う作業によって最適な照明の明るさと均一さはどのように違うのでしょうか。1996年の東京工業大学の論文を基にご紹介します。

オフィスデザインにおける、適切な照明の明るさ

小林・乾らの研究ではアンケート調査によって生活行為を行う時に望まれる、室内の明るさと均一さ感の把握を行っています。アンケート調査によると、「オフィスで事務作業をする」は均一で明るい照明が求められてます。一方で、「オフィスで休憩をする」は均一な照明よりも変化のある照明をより強く求められています。このことから、「明るく均一な」照明は「集中・緊張」した行為、「明るく変化のある」照明は「活動的・対人的」で「リラックス・気軽」な行為、「暗く変化のある」照明は「静的・個人的」で「リラックス・気軽」な行為にそれぞれ適しているといった傾向を示しています。

住宅とオフィスで求められる照明・照度の違い

また、同じ論文で縮尺模型を用いて住宅とオフィスでの行為による照明の照度の違いを調査した結果によると、作業自体は似ている「オフィスで事務作業」と「居間で勉強」の結果を比較すると、オフィスの方が住宅よりも必要とされる照度値は高くなり、かつ許容される照度の範囲は狭くなりました。両方の行為とも視作業のレベルと「集中・緊張」した行為であることは一致していますが、前者は「活動的・対人的」な行為、後者は「静的・個人的」な行為なのです。このことから、どんな作業をするのか行為の違いと共にその行為を行う環境や状況によって明るさの許容範囲が変わってくることがわかっています。

今後のオフィスデザインに求められる照明とは・・・まとめ

従来のオフィスは執務室での作業のしやすさの為に、オフィス内全体が均一で明るい照明が一般的となっています。しかし、執務室以外の応接やミーティングルーム、リフレッシュルームなどは照明の色や明るさを変えてみることによってよりその部屋で求められる効果が発揮されることが考えられます。それぞれの部屋に理由を持った照明を設置することがオフィスをより快適なものにしていきます。

CS創研のオフィスデザイン・空間デザインでは、照明の観点でも目的に合わせて最も適切なものをご提案させていただきます。

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参考文献
小林茂雄 乾正雄他. “室内環境照明の明るさ、均一さと生活行為の関係.” 日本建築学会計画系論文集 第481号, 13-22, (1996)

監修
東京都市大学 工学部建築学科
小林茂雄 教授