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アロマの香りはオフィスの作業効率を上げる!? ~2001年の鹿児島大学での実験のご紹介~

「アロマ」と聞くと、アロマテラピーなどの「癒し」のイメージを思い浮かべますが、アロマの効果は癒しだけではないようです。
実は、オフィスデザイン、空間デザインの観点からも、「アロマ(香り)」はとても重要な役割を果たします。
本記事では、「香りが仕事のパフォーマンスに影響を及ぼすのか」という命題につき、ある研究結果を基に論じていきます。

香りと仕事のパフォーマンスの関係性

アロマの香りのするオフィスだと、香りのしない部屋よりも仕事の作業パフォーマンスが良くなる可能性

2001年の鹿児島大学での実験により、アロマの香りがオフィスでの作業効率を上げる可能性が示唆されました。

実験の内容は、被験者に環境の異なる3つの部屋でパソコンでの軽作業をしてもらい、それぞれの部屋での簡単なパソコン作業のパフォーマンスを自身の主観で申告してもらうといったものになります。

部屋Aにはラベンダーの香りがする市販の芳香剤、部屋Bにはフレッシュな森の香りがするパインのアロマ精油をアロマテラピーの基準量である0.1g、部屋Cにはパインのアロマ精油を部屋Bの2倍になる0.2gをそれぞれ設置しました。

それぞれの部屋で作業した結果として、パインアロマの香りが好きと答えた被験者は、アロマパインの香りのある条件、つまり“部屋C > 部屋B > 部屋A”の順番で作業パフォーマンスが良くなったと答えました。

この実験結果は、アロマの香りのする部屋だと、香りのしない部屋よりも作業パフォーマンスが良くなる可能性を示しています
これはオフィスの作業パフォーマンス改善の観点から見ても、非常に興味深い実験です。

しかし、一方でアロマの香りが好きではない人にとっては、アロマの香りがかえって作業パフォーマンスを低下させているも示唆されました。
理由として考えられるのは、香りにも個人の好き嫌いがあることが有力と言われています。
今後、人のタイプ別で最適な香りがわかることや、多くの人が好む香りが何なのかなど研究が発展していくことが期待されています。
嗅覚の研究は視覚や聴覚などのほかの感覚に比べて、まだまだ発展途上の研究なので今後の発展が楽しみですね。

いずれにしても、アロマの香りが人間の嗅覚に訴えかけ、従来のアロマテラピーのような「癒し」の効果をもたらすだけではなく、作業パフォーマンスの向上に繋がる可能性が示されています。
オフィスで働く社員のみなさまの作業パフォーマンスが上昇することは、会社にとっても社員の方にとっても有益なことではないでしょうか。
快適なオフィス空間を創る為には、人間の「嗅覚」にも訴えかけることがこれからは必要になるのではないかと考えられますね。

おわりに

弊社CS創研は、「嗅覚」にもアプローチするオフィスデザイン、空間デザインをご提案致します。
ご興味のあるお客様、是非お問い合わせください。

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参考文献
岩下剛, and 合原妙美. “B-25 香りによる覚醒が在室者の作業パフォーマンスへ及ぼす影響に関する考察.” 空気調和 衛生工学会学術講演会論文集 15.2 (2003): 673-676.